プロサッカー選手からポーカープロへ：スティーブ・エンリケスの物語

「普通」の人生では、私たちは生まれ、学校に通い、自分自身や場合によっては家族を支えるための仕事を見つけます。運が良ければ、その途中で本当に情熱を注げる何かを見つけ、それを育て、磨き上げていきます。時には、情熱を注げる分野で働く仕事を見つけるという非常に幸運な人もいます。そのような人は、自分の仕事を愛しているため、一生働いていると感じることがないでしょう。そして、ある人々は、自分の分野でトップに近い成功を収めた後、新しい情熱や愛を見つけることがあります。それが、GGTeamプレイヤースティーブ・エンリケスに起こったことです。

WSOPでプレイする

ピッチからポーカーテーブルへ：人生を変える決断

スペインで生まれたスティーブの最初の愛は、多くのスペイン人と同じくサッカー（北米ではサッカーと呼ばれる）でした。そして彼は非常に優れていました。友人の中で一番とか、近所で一番というレベルではありません。彼は19歳でスペインの2部リーグBでプロデビューを果たすほどの実力を持っていました。この時期、サッカーのプレーや練習をしていない時には、友人やチームメイトと一緒にトランプを手に取りポーカーを楽しんでいました。

スティーブが初めてポーカーをプレイしたのは16歳の時で、彼はそのゲームを楽しんでいました。しかし、年上で経験豊富なチームメイトたちとプレイするようになってから、自分がどれほど上手いかに気づきました。「私はずっとサッカーが大好きでした。それが私の情熱でした。でもポーカーをプレイするのも大好きでした。難しい選択でしたが、後悔はしていません。」そして2010年、彼はプロとして最後のピッチを後にし、ポーカーに専念することを決めました。

$50の奇跡：二度と入金が必要なくなる

彼のポーカーキャリアは、多くのプレイヤーと同じように始まりました。素晴らしいプロモーションを見つけ、それを最大限に活用しようとするのです。ほとんどの人、プロを含めて、最終的には入金が必要になりますが、スティーブは違いました。「ポーカーを始めたばかりの頃、$50の無料プロモーションを見つけました。その$50を使ってオンラインでプレイし、勝ち続けました。その$50を$10,000に増やし、それ以来一度も入金する必要がありませんでした。」その後の年月で、彼は入金をしたこともありますが、それは常に以前に稼いだ勝ち金を使ってのことでした。

GGPokerでの居場所を見つける

このポーカーへの愛が、最終的に彼をGGPokerへと導きました。「GGでプレイするのが大好きです。本当に世界で最高のサイトです。そして、そこでうまくいっているのも助けになります。コミュニティはおそらく世界で最高です。ポーカーを世界中に広め、ゲームをさらに発展させるために彼らが行っていることに、私が関われるのは嬉しいことです。」

コミュニティを築く：ストリーミングとゲームの指導

現在、スティーブはスペイン語圏で有名なポーカーアナウンサー兼ポーカーストリーマーとしての時間を分け合っています。彼はその両方を心から楽しんでいます。彼の配信は活気に満ちており、魅力的ですが、彼にとって楽しいのはコミュニティの存在です。「毎日配信しようとしています。毎日が大切です。そして、コミュニティと一緒にプレイするのが大好きです。チャットしたり、反応を共有したりすることで、友達と一緒にプレイしているような気分になります。彼らと一緒に喜びや悲しみを共有することが、私のお気に入りの一つです。」さらに彼は、スペイン語圏のコミュニティでポーカーを育成することを目的としたMento Pokerの一員でもあります。

WSOPの夢：初のブレスレットを目指して

ポーカープレイヤーとして、スティーブは2015年からWSOPに参加しています。まだ初のブレスレットを獲得していませんが、彼がどこに行っても持ち込む喜びと興奮は伝染します。彼の笑顔は「成功するかどうかは関係ない。楽しむことが大事だ」と語っているようで、彼と一緒に過ごす時間を充実したものにしてくれます。今年こそはと期待しながらDay 2に挑む準備をしていますが、ショートスタックであることを自覚しています。「少なくとも、目標はベストを尽くすことです。昨年は554位で終わったので、今年はそれ以上を目指します。」

テクノロジーの力：WSOP+アプリに太鼓判

新しいWSOP+アプリについて彼に尋ねたところ、彼は喜んで感想を共有してくれました。「このアプリは素晴らしいです。テーブルを見つけたり、他のプレイヤーの情報を得たりするのがとても簡単ですし、支払いも簡単です。でも一番良いのは、ファンをフォローしたり、逆にフォローしてもらえたりすることです。」

ライブ予選のドラマ：生き残りからの勝利

スティーブは今年、GGPokerを通じてメインイベントに出場資格を得ました。そしてそれを配信中に達成しました。「視聴者と一緒に素晴らしい時間を過ごしました。一番良かったのは、何もする必要がなかったことです。$150のサテライトから$1,200のシートトーナメントに進みました。ファイナルテーブルに到達した時、他のプレイヤーの一人が絶好調で、文字通りテーブルの他の全員をノックアウトしました。私はただ生き残るだけで良かったのです。それを達成しました。」

ショーは続く：ポジティブでいること

残念ながら、スティーブのWSOPの冒険はDay 2で終わりました。20Kスタックでは動きの余地があまりありませんでしたが、それでも彼は健闘しました。その後、次のイベントに向かう彼を再び見かけました。満面の笑みを浮かべながら、最後にこう語ってくれました。「とにかく楽しませることが大事です。楽しむことが目標であるべきです。勝つのは素晴らしいことですが、楽しくなければやる意味がありません。」

スティーブがいつか初のブレスレットを獲得するのは間違いありません。そして、これからも毎年彼の姿を見ることになるでしょう。それまでは、彼の配信を見ながら一緒に楽しみたいと思います。

記事執筆者：Shawn Altbaum
写真提供：Tim Ash（GGPokerの独占所有物）